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負傷した爪の下から新しい爪が生えてきたんだよー [おとうさんのひとり言]

 10月の終わりに近い某日。私は組み立て家具の本棚を組み立てておりました。電動ドリルのビットをプラスドライバーにして、調子よく組み立てていたのです。電動ドライバーは快適です。特にネジが多いと大活躍してくれます。しかし、ちゃっちゃと作って、早く終わらせようと思っていたその時、悲劇は起きました。本棚の側板に天板を合わせて、今ネジを差し込もうとしていたその瞬間、側板はスルリと私の手をすり抜け、そのまま左足に向かって倒れていったのです。側板は不思議に身をよじりながら倒れ、縦向きに左足の親指を直撃しました。[がく~(落胆した顔)]

 これは長い人生の中で5本の指に入る程の痛みでした。暫く悶絶したのは言うまでもありません。やってしまったという後悔の念。でも、今痛いだけで、大したことないかも、という楽観的希望。痛みに耐えながらも、いろいろな思いが脳裏を横切ります。少しして痛みが若干落ち着いたので、本棚の組み立ての続きを始めたのですが、足はジンジン痛みっぱなしです。なんとか本棚を作り終えて、恐る恐る靴下を脱いで見ると、ありゃ~、親指の爪の根元辺りが内出血で黒ずんで、指全体が少し腫れてきています。痛みはどんどん増すばかりで、じっとしていても痛いです。

 これは大問題かもしれない。と先ず思ったのは、バイクに乗れないだろうということ。この痛みではチェンジペダルの操作なんて不可能に近いです。それどころか、まともに歩くことも儘なりません。でも、次の土日までには痛みも引くかもと、その日は早めに就寝しました。

 次の日。やはり痛みは引いていませんでした。足を見ると、内出血の範囲が広がっています。「なんとか頑張って会社に行かなくては」。いつもは頑張らないくせに、こんな時に限って頑張って会社に行ってしまう私です。通勤はチャリなので、踵でペダルを踏めばなんとかなります。問題は自転車置き場から職場のオフィスまでの徒歩でした。これが結構遠いのです。痛みに耐え、足を引きずりながら、なんとか職場に辿り着いたときは、もう疲れてぐったりでした。
 その日帰宅して、あまりの痛さに湿布でも貼ろうかと思い、靴下を脱いでみると、更に内出血は進み、指はもうパンパンに腫れていました。「湿布ない?」と相方に聞いて出してもらい貼っていると、指を見て一言、「あんたそれ折れてるよ」。何ぃ~~~。昨日は気にもしてなかったくせに。相方は医療関係者なのですが、こういうとき、医療関係者は非情です。職場では患者に優しい言葉を掛けても、家族に対しては単に状態を見て冷静に思ったことを言うだけなのです。
 ちなみに、採血されるとき、じっと針を刺されるのを見ている人は、お医者さんか看護師さん。針がちゃんと静脈に刺さってるか確認して、心の中で「このへたくそ」とか思ってるらしいです。男の人は大抵横を向いて見ていないとか。
 さて、「じゃ病院行くしかないじゃん。自分で歩いて行けないから連れてって。」ということで、次の日は会社はお休みして病院に行くことになりました。

 次の日の朝、車で送ってもらって病院に行きました。結構待たされて診察室へ。お医者さんが言うには、「これは爪に穴を開けて血を抜かなきゃだめです。血の行き場がなくて腫れているし痛いのです。血を抜けば痛みは和らぎます。」とのこと。爪に穴を開け血を抜くなんて、そんな恐ろしい事を。でもグダグダ言ってる場合ではないので、処置を受けることにしました。先生がなにやら注射針の太いのを持って来ます。
 穴を開けるところはさすがに恐くて見れいられなかったので、横を向いていたのですが、その後、血をガーゼで抜き出すところは見てしまいました。痛々しいです。真っ赤な血が爪に開けられた穴から滲み出てきています。血を絞り出すために先生が爪を押すのですが、これががやたら痛いのです。久しぶりの外科的処置でした。以前やった心カテ以来です。このとき血を見てしまったのが間違いの元でした。
 血抜きが終わって、絆創膏を貼ってもらい、一応骨に異常が無いか念のためにレントゲンを撮ってもらうことに。このとき、徐々に貧血ぎみになってきて、これはマズイなーと思いつつレントゲン室へ移動したのでした。レントゲンを撮ってもらう間にもだんだん頭がクラクラしてきます。横にならないといけない気がしてきましたが、もう直ぐ終わりそうなので我慢して待っていました。レントゲンが終わって、待合室に戻るときには既に足にきていました。親指の痛みも手伝って、廊下でよろけたところをすかさず看護師さんが飛んで来て「大丈夫ですか」と肩を抱いてくれました。が、次の瞬間、床に寝ている自分。何?何があったの? そう、失神してしまったらしいのです。一瞬だとは思いますけど、完全に意識が飛んでいます。[ふらふら]

 その後、ヨロヨロと立ち上がり、三人くらいに脇を抱えられて、ベッドの上に移動。しばらくは血圧が下がっていて動けませんでした。何度か血圧を測ってもらって、やっと血圧が正常に戻ってきて、看護師さんに「自分で起きれますか?」と言われて、起き上がって待合室に戻りました。やっと元の世界に戻ってきた感じでした。骨に異常ありませんでした。良かった。本当に折れていたら、ギブスをされて、慣らし中なのに暫くバイクに乗れなくなるところでした。
 血を抜いてもらったおかげで、足の痛みは随分良くなりました。しかし、人生初めての失神経験。記憶がないのが残念です。次の土日は雨でバイクには乗れなかったので、無念な思いをせずにすみました。

 最近気付いたのですが、このとき負傷した左足の爪の下から新しい爪が生えてきました。写真はエグイので、絵にしました。

oyayubi.JPG

 よく見ると、怪我をした時点で爪の成長はきれいに止まっているようです。その下に綺麗な白い爪が生えてきています。そのうち、古い爪は剥がれてしまうんでしょう。でも無理に取ったりしないで、自然に取れるのを待つようにお医者さんに言われています。ちゃんと守りますよ。無理に剥がすなんて、そんな恐いこと出来ません。また倒れてしまう。[たらーっ(汗)]

タグ:足の爪 失神
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コメント 4

如月

そんなことが。
ご愁傷様でした(TT)
私は子供の頃に土管乗りをしていて土管と別の土管の間に親指を挟み、真っ黒になった爪が数日後に剥がれましたっけ。
親に言わなかったから病院も行かず(^^;)←野生
梅干の種を噛み割ろうとして顎を外した時は、入れてもらったときのほうが痛くて失神しました。
ものすごく気持ち悪くなりませんでしたか?
それまでは失神て、フーッと気持ちいいもんだと思ってたのに!
by 如月 (2008-12-04 20:53) 

な王

ものすごく気持ち悪くなりました。それで目の前が真っ暗に。
血がダメなんです。スプラッター映画などの偽者の血は全然平気なんですけど、本物の血はダメです。特に自分の血は見たくないですね。採血で血が注射器の中に吸い込まれていくのを見てクラ~っときたこともあります。今はもう何十回も採血されているので慣れましたが。

>梅干の種を噛み割ろうとして顎を外した
なんと数奇な経験を。梅干の種は無理です。止めましょう。
by な王 (2008-12-05 01:28) 

フロの飼主

コメントしたくないほど痛そうですね。
春先に借り物のVTR1000SP1を支えた時に爪に何か当ったようで凸凹さんと同じ状態になり、最近やっと抜け替わりました。
気が遠くなる時って、昔見た真空管のテレビが消えてゆく、あれですよね?すーっと視界が狭くなって行く・・・
倒れた時の怪我が怖いわ・・・
by フロの飼主 (2008-12-05 23:05) 

な王

幸い看護師さんがいてくれたので、頭など打たなくて良かったです。
脳溢血とかで倒れた場合、転倒時の怪我が多いそうですね。

爪が抜け替わるときって、下の爪がちゃんと出来てから抜け替わるんでしょうか。中途半端だとやだなー。
by な王 (2008-12-06 01:00) 

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