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繰り返し文様の妙 [おとうさんのひとり言]

子供の頃、中村梅之助の遠山の金さんを毎週見ていました。
「ご存知長屋の金さんが~ もろ肌脱いでべらんめぇ~」という主題歌のアレです。
遠山の金さんはいろんな人が演じていますが、やはりわたしには、今も中村梅之助なのです。
この番組で、「これにて一件落着」や、「市中引き回しの上、打ち首獄門」(笑)と言う言葉を覚えたのでした。

この時代劇のクライマックス、お白州の場面。

「やいやいやい、この桜吹雪に見覚えがねぇとは言わせねえぜ!」などと言って、遠山影元が実は遊び人の金さんだということを明かすシーンがありますが、このとき私の目は、北町奉行が座っている場所の後ろにある襖の模様に釘付けでした。

その模様は、同じ形の繰り返しで無限に続く、繰り返し文様になっていたのです。

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紗綾形(さやがた)という文様ですが、奉行所の襖の模様は、これを斜めに傾けて、1つのピースを菱形にした文様でした。


番組を見ているうちに、全く同じ形のピースを組み合わせて、無限に続く模様を描くことができるのに気づき、自分でも真似して書いてみてそれを実証。(自分の中で) 書いても書いても続く模様を方眼紙いっぱいに書き広げて、まだまだ続けて書きたい、書き足らないと思ったのでした。

こういう繰り返し文様には、単純なものでは円や円弧を並べて作った、「七宝繋ぎ」、「青海波」などがあり、もっと複雑な文様には次のようなものもあります。

籠目、雷文
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卍つなぎ、麻の葉
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日本では、着物や浴衣の柄、または襖の柄として使われてきたようです。
ヨーロッパでは、古くから壁紙の文化があったので、大量生産に向いている、繰り返し文様が沢山作られているようです。

今でも、壁紙や、トイレの床のビニールマット、カーペットの柄に規則性を見つけると、じっと見入ってしまいます。繰り返し文様には、何か人を惹き付けるものがありますね。

例えば、ここで線対称になっていて、それを縦横方向にコピーすると、こうなると言う具合に規則性を見つけ、次はこうなるはずと思って見た所にその形があると、“やった”と思い、逆に違う形があると、“やられた”と思ってしまう訳です。

そんな事をトイレの壁紙を見つめながら、延々と考えていたとき、だんだん壁紙の模様が浮き上がって見えてきました。そう、トイレの壁紙を立体視できるようになったのです。

どう言う理屈でその壁紙がステレオグラムに見えてしまったのかは分かりませんが、立体視できる壁紙、いろいろ作って売り出したらヒットするかもしれません。

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フロの飼主

トイレに座っている時間を楽しくするようなアイデアですが・・・、トイレが一つだと迷惑な模様になりそうですね?(笑)
by フロの飼主 (2009-02-26 21:39) 

な王

今考えると、壁紙の地の模様と、繰り返し文様になっている柄とが、微妙にズレて印刷されていたのだと思います。それで、繰り返し文様の部分が浮き出て見えたのだと。

確かにトイレの時間が無駄に長くなりそうですね。
普段から充実したトイレライフを送ってらっしゃる方にはいいかもしれません。
煩くない柄なら、リビングでもOKだと思います。

by な王 (2009-02-27 02:44) 

如月

日本のアラベスク、美しいですよね。
刺子もいろんな柄があって、子育て中、いっとき夢中で布巾にチクチクやってたことがありました。懐かしい思い出です。
by 如月 (2009-03-01 18:13) 

な王

>如月さん

刺子は地道な作業ですよね。
わたしも結構地道な作業は好きなんですが、まだ手芸には手を出していません。
刺子でも上に紹介したような日本の文様は殆ど使われていると思いますけど、
菱紗綾形なんかをを刺子で作るとえらい大変そうですね。
ウキーッ!ってなっちゃいそうです。(笑)

by な王 (2009-03-01 21:06) 

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