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あ~か~い あか~あい~ 赤い仮面の [おとうさんのひとり言]

今回は、他のブログに大分前にアップした記事のコピペです(笑

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駅の階段を踏み外しそうになった彼女の腕を咄嗟に掴んで引き寄せると、
彼女は、黒目が極端に小さく、丸くて真っ赤な目をぱちくりさせ、
先が二股に分かれた舌をチロっと出して見せた。

「大丈夫?」

「えへっ、滑っちゃったぁ」

そう言うと、体をクネクネさせながら階段を降りて行く。
僕の彼女は、17歳の高校二年生。目は父親似だ。

「風見く~ん、早く~」
彼女が階段の下から、大きく手を振って僕を呼んでいる。

「待って!」
一足飛びに階段を駆け下りようとした時、階段の下から一陣の風が吹き上がって来て、
僕の腰のダブルタイフーンを激しく回転させた。

「おわっと、危ね~」
危うく変身しそうになり、慌てて風車を手で覆って回転を止める。
僕は、あのトンボのお化けみたいな姿が、あまり好きではない。

「今、危なかったわね」
彼女が笑顔を見せると、ニコッと笑った可愛い口元から尖った牙が見えた。

「でも、風見くんのお父さんって、本当にV3なんだぁ」

「親父は、こんなとこまで遺伝するなんて、思ってなかったって言ってたよ」

彼女のお父さんは、マシンガンスネーク。昔デストロンと言う団体に所属していて、
僕の親父とも戦ったことがあるらしい。今はもう引退していて、右手に装着されて
いたマシンガンは、銃刀法違反になるからと、何とか言うお医者さんに取って貰ったん
だそうだ。

今どんな仕事をしているかは知らないが、その厳つい風体からは、とても堅気の商売
をしているようには見えないので、僕は正直ちょっとビビッている。

「マシンガンスネークの娘と付き合ってるなんて知れたら、お父さん怒らない?」
と彼女は言う。僕は彼女のことをまだ親父に話していない。


って言う妄想。


損得抜きに世界平和を守ろうとしている人はエライって思う。


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